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無意識にアプローチする催眠療法 『ヒプノセラピー』

2006.04.15 Saturday | メンタルヘルス・心の持ち方 > 心理学・カウンセリング・セラピー

 人間の心は、「意識」と「無意識」の大きく二つのパートに分けられます。
 「意識」とは、わたしたちが通常認識している意識のことで、「無意識」とはわたしたちには認識することができない(したがってコントロールすることもできない)意識のことです。

 わたしたちは、心の中にいろいろなわだかまりやトラウマといわれる“屈折”を抱えて生きており、これがあるがために、人間関係がうまくいかなかったり、ストレスを感じやすくなったりしています。そして、この“屈折”は、普通は無意識の中に存在しているため、なかなか取り除くことができないのです。

 この、無意識の“屈折”を取り除く方法として非常に有効なのが、催眠術を使った療法、すなわち催眠療法といわれるものです。それが「ヒプノセラピー」です。
 この療法は、心理療法のカウンセリングで使われる手法の一つとして、1958年に米国医師会によって正式に認定されています。

 ところで、催眠術といえば、いきなり意識がない状態にさせられて、相手にいいように操られるというイメージがあるかもしれませんね。しかし、これはあくまでテレビの中の世界であり、本来の催眠とは全く異なります。
 催眠状態になってもはっきりとした自意識・判断能力が存在しており、催眠を解いたのちも、催眠中に経験したことや話したことをしっかりと覚えているのです。したがって、「いいように操られる」ということは決してありませんのでご安心を――。

 話は戻りますが、催眠を使うことによって、わたしたちは「意識」から「無意識」へといざなわれていきます。そして、そこで“屈折”と直(じか)に対面することにより、それをセラピストの協力を得ながら取り除いていくわけです(※その屈折の原因となった経験にたどり着くまで、催眠状態の中で年齢を退行させていったり、時には前世までさかのぼったりすることがあります)。

 そして、その“屈折”を解きほぐすことに成功すれば、それまでの重苦しい心から一気に開放され、見違えるように生き生きとしてくるわけです。

 このように、それまで手を付けられなかった無意識の領域に、催眠という手法でアプローチし――すなわち意識を持った状態で入り込み――“屈折”を解消することで心を開放させる、これがヒプノセラピーの実践理論なのです。

 心の中に、自分ではどうにもならないわだかまりやトラウマ、重苦しさを抱えているなら、ちょっと勇気を出してヒプノの世界をのぞいてみてはいかがでしょうか。思わぬ成果を手にすることができるかもしれません。

 ちなみに、ヒプノセラピーについて詳しく知りたい方には、「催眠療法レポート『ヒプノトラベル』(堆木 庸/原案・榊めぐみ 朝日ソノラマコミック)」という漫画をお勧めします。
 これは、ヒプノセラピーを受けた方の実際の体験を複数紹介したもので、催眠が、実際にどのような体験を与えてくれるのか、どのようにして心が開放されていくのかが非常によくわかります。
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